2001年1月28日 KMUニュースリリース
2001年1月29日ホームページ掲載
KMU議長クリスピン・ベルトラン
グローリア・マカパガル・アロヨが新政府をひきついでおよそ1週間がたったが、人人はまだ新大統領から今日の差し迫った問題にたいする確固とした明確な政策を聞いていない。彼女は、追放された強盗大統領ジョセフ・エストラーダを起訴し、投獄せよという人民の要求にたいして曖昧な見解以外になにも表明しておらず、かれの取り巻き連中やマルコス一派、そしてパンフィロ・ラクソンら最悪の人権侵害者たちにたいしても何も言及していない。
彼女の政府の綱領は、はたらく人人と貧困層の生活と福祉についての具体的政策はなにもなく、義務的なジェスチャーからもほど遠い。250人の政治犯の釈放要求にたいしてもなにも公約していない。このことは、彼女の良心にたいする疑いをよびおこすだけでなく、和平交渉を復活させるという彼女の希望にたいしても疑問をよびおこしている。実際、これまで彼女がとりくんだことは、文字どおりゴミを処分するということだけであった。
われわれは、ゴミ問題が首都の悪臭をもたらしていることを知っているし、そのことも表明すべき問題である。だが、グローリア・マカパガル・アロヨは、エストラーダの起訴と逮捕のために努力するなど、断然より重要な問題に裁定をくだすことを選択することもできたはずである。
われわれは、まだ1週間しかたっていないことも知っている。だが、この重大な問題にたいして決定的な立場をとることだけに、1週間もかかるべきではない。
われわれは、この国から腐敗した大統領を取り除くためにエドサ通りとメンジョーラでデモ行進したが、それは彼女を政権につけるためのものではなかったことを彼女に思いだささなければならない。しかし、彼女はいまわが国の最高権力者として、人民がエストラーダにくだした評決をひきついで実行することを、われわれは期待する。だが、彼女はこの路線にそってはほとんどなにもしていない。
われわれは、わが国がかかえている数え切れないほどの問題についてただちに解決することを要求しているわけではない。われわれが要求しているのは、すくなくとも大統領の明確な政策をしめすことであり、そのための第一歩をふみだすことである。
彼女は内閣を組織するために忙しかったが、貧困、失業、ホームレス、ランドレス(農民が耕すべき土地をもっていない問題)など、人民が直面しているより切実な問題について語ることさえしていない。
われわれは、彼女の政策の方向性を知りたいと考えている。そのことによって、われわれは彼女の立場を知ることができるし、また人民がどのような立場をとるかを知ることができる。
彼女のがこれらの問題に沈黙をまもることで、われわれはこの新政府が急速に前任者とおなじような形をとりつつあると慣習的に考えている。それは、「飲む、打つ、買う」の大統領に率いられた政府という意味ではなく、搾取制度を維持し、支配階級の利益を守る大統領に率いられる政府という意味においてである。
彼女は、石油価格の値上げや失業の増大、都市貧困人民の強制立ち退き、農村部の軍事化などに歯止めをかけるだろうと人人に確信させることは何もしないどころか、IMF(国際通貨基金)、世界銀行、WTO(世界貿易機関)などの外国の多国籍機関へのかかわりを深めることをあらためて確認した。
われわれは、人民の基本的な問題についての政策の表明が遅いのは、彼女の仕事のすすめ方の問題ではなく、実際に意図的なものではないかと疑っている。
エストラーダにたいして正義の審判をくだすのが遅れていることは、10年以上前にアキノ政権がマルコスへの起訴を引き延ばしたことにあまりによく似ている。そして、ラモス政府が、マルコスとその取り巻きにたいする起訴ができなかったように、マクパガル・アロヨ政府はエストラーダとその取り巻き連中の追及にたいして優柔不断であるようにみえる。そして、彼女の前任の3人の大統領のように、マカパガル・アロヨは、外国独占資本の利益をはかるために段取りをたて、頭をたれ、破壊的なグローバル化政策を推進することを望んでいる。
このことから、われわれは、マクパガル・アロヨ政府にたいして正当な警告を発する。
われわれは、もう1週間待つことはない。
われわれは、真の社会変革のための人民綱領を推進し、街頭におけるたたかいを首都圏だけでなく、全国で継続していく準備ができている。