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『日 本で最後の新立地計画』をみんなの手でつぶそう! 6・24上関原発建設阻止山口県集会を開催

2001年7月21日ホームページ掲載

山口かずき

 上関原発の電源開発基本計画くみいれに抗議して、6月24日に上関現地において上関原発建設阻止山口県集会とデモがたたかわれ、全国的闘いへの新しい一歩をふみだした。

 山口県の上関原発建設反対闘争は、1982年にもちあがっていらい19年を経過している。土地問題では、建設予定地の1号機炉心に神社の宮司さんが売却を拒否している10万平方メートルの神社地の一部がかかっており、炉心予定地には地元集落の共有地が裁判の係争中であり、炉心予定地より200メートルのところから反原発地主の土地が広範に点在している。海の問題では、瀬戸内海有数の高級魚の宝庫であり、ここを漁場とする祝島漁協が漁協ぐるみで絶対反対のたたかいを堅持している。また、ここは瀬戸内海国立公園でおおくの科学者が「究極の楽園」とよんでいるように希少生物の宝庫として、小形クジラのスナメリや猛禽類のハヤブサなどが住み、海岸では世界的に貴重な貝類等が数多くみられることから、ここを原発で壊すなというつよい警告がさけばれている。住民合意については、国や中国電力は過去20年間に数百億円の金を浪費してきたが、上関原発反対の世論と行動は地元や周辺の市町村から環瀬戸内にひろがっている。

 世界の流れが脱原発となっているもとで、自民党の亀井・平沼などのゼネコンの利権政治屋がらみの圧力のもとで、国から山口県知事への上関原発建設についての意見照会にたいして、山口県知事は、今年4月23日に土地などについては県の権限を留保するとの条件つきで国に合意する意見をだした。

 国が権力をかさに上関原発建設を強引にすすめようとする動きがにわかにつよまるなかで、地域的なたたかいから、全国どこでも原発の新規立地を許すなとの全国的な共同闘争課題となって燃えひろがっている。

 こうしたもとで、「『日本で最後の新立地計画』をみんなの手でつぶそう! 6・24上関原発建設阻止山口県集会――上関原発の電源開発基本計画組み入れ抗議」が、6月24日午後13時30分から山口県上関町の白浜において開催された。集会には、祝島の島民の会をはじめ地元や周辺の人人、山口県を中心に中国5県の自治労をはじめとする労働組合、中国、四国、九州各県からの反原発をかかげた団体・政党・個人など1200名が結集した。

 前日からは、日弁連の代表が祝島との交流や原発建設予定地をみて回り、新規立地としての上関原発に反対することを表明した。

 集会は、原発に反対し上関町の安全と発展を考える会、上関原発を建てさせない祝島島民の会、原発いらん!山口ネットワーク、原水爆禁止山口県民会議が主催して開いた。

 この集会の賛同団体・個人は、北海道から沖縄にいたる全国の反原発をたたかう230団体・政党・個人にひろがり、上関原発建設阻止のたたかいは、全国で原発の新規立地を絶対阻止するための共同闘争の課題としてとりあげられている。

 6・24集会は、上関現地のたたかう人人を軸に、全国の反原発勢力が原発の新規立地を絶対に許さないという決意にみなぎる場となった。

 集会における各氏の発言要旨は次のようなものである。

主催者挨拶

原水爆禁止山口県民会議・畑谷六昭氏

 中電はここ上関から一日も早く逃げてほしい。上関原発建設に反対して20年間地元中心に多様な活動をやってきた。県民アンケ−トを求める18万人の署名を知事に提出した。国の電源開発基本計画に組み入れられても、上関原発建設をさせない新しい反対運動は今からはじまる。知事は20年間放置してきた。国には中電の一方的な報告だけを受けて答申してきた。中電は漁業補償金を125億円払ったからよいだろうということである。いまからのたたかいで建設は不可能にすることができる。上関原発に反対する賛同者は全国で230団体・個人に広がっている。

現地報告

原発に反対し上関町の安全と発展を考える会・河本広正会長

 原発建設予定地は、145万平方メートルのうち陸上が15万、海上が15万しか取得できていない。共有地は1号炉の下にある。神社の所有地は手がつけられていない。だが中電は手をつけたものとして国に報告している。神主は「人の命にかかわるもので神にかけて神に反対することはさせない」との意思で、推進派の迫害に命をかけてたたかうとがんばっている。

 四代の共有地は、区民に無断で区長が1号炉の土地を他の土地と交換している。地元が立ち上がって裁判にかけて闘っている。本当に共有地かどうか、江戸時代までさかのぼって調査している。共有地については全員の合意が必要である。全国の学者が応援している。一審でも勝てば原発は出来ん。そのうえまわりは虫食い状態のように反対派の土地がある。近いところで200メートル、知事も建設予定地の中に神社の土地があるのでこれを解決しないと県の解除は保留すると言っている。国は保留事項は中電に任せているといっている。神主さんに総代を動かして圧力をかけている。最後まで闘う。

祝島島民の会・山戸貞夫氏

 今日は島から200人が参加した。50隻の船が海上デモを計画している。祝島は一貫して反対してきた。漁業補償金の受け取りを拒否している。全国には組み入れる段階までで、上関のような例はない。つぶせる確信がある。反対派の地権者ががんばっている。8つの漁協のうち7つは中電に補償金の半額をもらっている。関係漁協のなかに反対があるなかで建設できるという例は全国にない。漁業権には3つある。@漁業権漁業、A知事の許可漁業、Bだれでもとれる漁業。このうち、A、Bは未解決である。

長島の自然を守る会・高島美登里氏

 原発予定地には3つの重要な問題がある。@スナメリなど希少生物の宝庫である、A手付かずの自然風景がのこっている、B太平洋などにしかみられない珊瑚などがある。中電はこれを無視したので追加調査をせざるをえなくなった。くわえて環境影響評価書を出したがおそまつなものである。2200ページにわたっているが主な生物しかのせていない。生態学会などが調査のやりなおしを求めている。環瀬戸内会議も初めて抗議した。日弁連も応援している。やり直させれば中止にならざるをえない。この希少生物の宝庫を世界遺産に登録しようという動きもある。

特別報告

大間原発反対代表・大間町会議員・佐藤亮一氏

 99年に電調審にかかった。土地、漁業、地元合意がととのえば電調審にかかる。未買収の土地があるのに電調審にかかった。公開ヒヤリングもやった。国道のつけかえ道路が着工。港の工事の着工。地元は原発は決まったとあきらめている。ところが130万へーべーの土地のなかに未買収の土地1万2千へーべーがある。昨年8月にそこの土地にハウスで40坪ほどイチゴの路地物を栽培したが強い圧力がかかった。国道からはいるところにゲートをつくった。そこまで500メートルの距離がある。中で仕事をしていると写真を撮る。10月に収穫ができると思ったら、ついに上の部分ができなかった。

 わたしは平成7年議会にでた。原発反対は一人だ。今が2期目だが議員削減で18人が16人になったが再選された。この1年地権者との分断がやられた。電話が盗聴された。電話の内容が一字一句議会の中で報告があった。今は電話をやめて会って話している。チェックの厳しいなかで闘っている。社民党の国会調査団を入れた。電源開発側は「土地は買収できるだろう」との判断らしい。地権者は命をかけてでも売らないと闘っている。今は工事事務所が取り払われている。4月から工事に入っていない。工事業者は地元に金が落ちないといって地権者に手紙で圧力をかけている。電源開発の社長がきて1年延期を発表した。地権者に日参している。これからもやるのなら裁判にかけるといったらやめた。これからも最北端の地でがんばる。

 

共闘団体の発言

原水禁国民会議・井上氏

 核と共存することはできないということで全国でたたかっている。首都でも声をあげた。今年の原水禁大会でもとりあげていく。

慶応大学教授・藤田祐幸氏

 原発は終わったが世界の動きだ。石油からも撤退という時代だ。電力会社はリスクの大きい原発からの撤退を考えているが、なぜ今上関でもちあがったか。利権がらみの土建など地元からの突き上げがおこっている。自民党の議員の半分は土建やがらみの議員だ。電力会社は今までは原発建設をやれやれといってきたが、いまさらやめるわけにはいかないということだ。アメリカは石油を支配しているが、アメリカのブッシュは石油産業を代表している。これが原発推進へとなっている。かれらは何とか利権を確保したいということだ。原発に反対するわれわれこそが正しい。あとひと踏ん張りだ。

中国5県の平和フォーラム代表

 環境・平和を守る活動として上関原発に反対してともにたたかう。

日本弁護士連合会・公害対策・環境保全委員会・エネルギー・原子力部会の副部会長・河合弘之弁護士

 原発は人類にとって有害でやめるべきだ。理由は2つある。1つは、何万年もにわたって使用済み核廃棄物を残す。2つは、事故のときは重大な被害をもたらす。したがって新規立地を認めない。こうした理由から上関原発に反対することは重要な意義をもつ。核燃料サイクルをとめさせる。プルサーマル計画を止めさせる。そうした立場で日弁連のエレルギー原子力部会で上関原発反対をとりくむことになった。上関に来てから祝島と原発立地予定地にもいった。こんな良いところをわずかな金で売り渡すのか、金は一代・自然は末代のものである。全国の原発を見てきたが、ここを止めることで全国の息の根を止めるのだとの決意でたたかうことをが重要である。

衆議院議員(社民党)・環境委員会・金子哲夫氏

 衆議院の環境委員会に所属している。環境問題で上関原発問題について質問した。大切な動植物があるのをただした。小泉首相は日本の再生をいっているが、こんな素晴らしい自然を壊さずに残すことがだいじだ。私は広島出身で20年間原水禁運動でたたかってきたが、上関原発反対をともにたたかう。

兵庫選出衆議院議員・北川れん子氏

 刈羽には住民投票の前日にはいった。自民党は6月末にプルサーマル計画の推進を強化することについて決議をあげようとしている。上関原発に反対し、プルサーマル計画についても反対してたたかおう。

参議院議員(自治労出身・民主党)・朝日俊弘氏

 兵庫県で医師をしていた。これ以上放射性廃棄物をつくらせてはならない。原子爆弾の被害とともに原発のつづくかぎり増え続けるようなことを許してはならない。

広島県平和運動センター

 原水禁運動と上関原発反対をひとつのものとしてたたかう。


 最後に集会宣言を原発いらん山口ネットワーク・沢村さんが読みあげた。

 祝島島民の会の清水町会議員の音頭で上関原発反対・団結ガンバロウを三唱した。集会後参加者は町内を2キロにわたってデモ行進して上関原発阻止を訴えた。

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