「
レーニンと労働組合」要点メモ
第7章 新経済政策の時期におけるレーニンの労働組合理論の発展 |
レーニンは、新経済政策の時期における労働組合の役割と任務は、さまざまな矛盾を調整、解決することであり、大衆とむすびつくことが労働組合の全活動の基本条件であると提起した。そして労働組合が国家統治に参加する具体的形態と方法をさだめ、「共産主義の学校」という労働組合の活動の重点は、学ぶことと管理への参加であることを確定した。この原則の確立は、レーニンの社会主義の時期における労働組合理論体系の完成をしめした。
★背景
1921年春、ソビエトロシアは厳しい経済的政治的情勢に直面
〜3年間の内戦→生産全体の水準は数十年前に後退、各地で農民の反乱
★その要因
国内戦争の初期、戦争が切迫していたため、ロシア共産党とソビエト政策は共産主義への直接移行をめざす一連の過激な政策を実行(戦時共産主義)
戦争に勝利する上で必要な措置だったが、農民や一部労働者の生産への積極性をくじく。
内戦終結後の1920年秋、農民は各地で暴動
不満は赤軍のなかにも広がり、1921年2月 クロンシュタットの反乱
レーニン:「われわれは十分な考慮もせずに、小農民的な国家で物質の国家的生産と国家的分配とをプロレタリア国家の直接の命令によって共産主義的に組織しようと考えていたのである。実生活は、われわれの誤りを示した」と自己批判(ロシア共産党第11回大会)
★1921年3月 ロシア共産党第10回大会、新経済政策を決定
〜国家法令にたよって共産主義的原則にもとづいて生産と分配と生産をおこなう方式から、商品交換、自由貿易の役割を肯定し、個人の物質的利益を尊重し、ブルジョアジーの賃金・技術管理の経験を利用する政策への転換〜
★おおくの労働組合員と幹部は、新経済政策の一部の施策に反対
バクー労働組合が利権制の取消を要求
★1922年3月 ロシア共産党第11回大会、「新経済政策の諸条件のもとでの労働組合の役割と任務について」を採択
新経済政策のもとで、ロシア国内にはあたらしい矛盾が発生。
種類と性質のことなる矛盾をただしく調整し解決することが労働組合の任務となる。
| 1.プロレタリア国家における私的資本と労働者との矛盾を正しく調整する |
★利権制、賃貸制の導入により、一部の資本主義的私企業が誕生
これらの企業内に労働者と資本家の矛盾が生じる
★労働組合の対応
| 2.国家と企業、企業行政と労働者大衆の矛盾を調整し解決する |
★採算制と商業的取引の実施
★労働組合の対応
国家と企業、企業行政と労働者とのあいだの矛盾を調整するのも労働組合の任務
| 3.労働者大衆と個別の国家機構との衝突を調整し解決する |
★労働者大衆とプロレタリア国家の個別の機関との矛盾は一定の条件のもとではげしい衝突へと転化することがときにはありうる。
★労働者国家におけるストライキについてのレーニンの研究
@ストライキの原因
★ストライキを防止するために
| 4.労働者大衆とブルジョア専門家との矛盾を調整し解決する |
★大衆と結びつくことは労働組合活動の基本
レーニンは、社会主義国の政権党のもっとも恐ろしい危険は、大衆から切り離されること。
〜1921年の春にこうむった敗北は、経済政策の上部が、下部から遊離した結果〜
労働組合は、党が大衆と結びつくのを助け、党が主観主義を克服し、実際に合致する方針、政策を作成するのをたすける貴重な役割をもっている
★労働組合が大衆とむすびつくために
| 1.「共産主義の学校」は労働者大衆の共産主義的自覚を高めるはしごである |
★共産主義の学校における思想教育面での目標:
「愚昧の状態から党の水準へのはしご」
★労働組合は、労働者大衆全体を包括する組織であるので、政治思想のうえで労働組合員に共産主義思想と党の綱領の受け入れを強制してはならない。
| 2.労働者大衆を組織して管理を学び、管理に参加することは、労働組合活動の重点である |
★新経済政策のもとで、多種多様な労働組合の任務が生まれるなかで、労働組合の重点を明確にする→労働者大衆を組織して管理を学び、管理に参加することが重点
★新経済政策のもとで労働組合が国家統治と経済管理に参加する形態