| 参 考資料 |
『労働通信』2001年1月号
つぎに紹介するのは、中国の雑誌・月刊『現代思潮』に掲載された論文(原題は「時代規定と方法論――時代観と方法論」)である。これは、レーニンが提起した「帝国主義とプロレタリア革命」の時代規定――現代は資本主義から社会主義へと移行する時代であるという考え方――にたいして、中国共産党がどのように考えているか、またアメリカ帝国主義のグローバル戦略にたいして、どのように対抗していこうとしているかを知るうえで参考となる資料である。
読者のみなさんのご検討をお願いしたい。
呉 健 (月刊『現代思潮』)
時代 規定についての理論体系は、科学的社会主義研究のカテゴリーに属し、現代資本主義を研究するうえでもこの問題にふれざるをえない。あきらかなように両者の研究はみな、哲学からはなれることができず、科学的方法論からはなれることができず、すなわちマルクス主義の唯物弁証法からはなれることができない。
いま、三種類の基本観点が存在している。
一つ目は、「大きな時代規定」の根本的転換論である。
この観点は、レーニンが提起した「帝国主義とプロレタリア革命の時代」(大きな時代規定)がすでにすぎさり、こんにちがいわゆる「平和発展と友好協力の新時代」であるとみなしている。この時代は戦争にわかれをつげ、革命の時代にわかれをつげ、苦難からぬけだし、彼岸へむかう時代であるとしている。まるでこの時代のなかで、貧困をなくし、不平等をなくし、世界の永久的平和を実現するかのように、まるでこの時代のなかで、資本主義と社会主義が共同で発展し、たがいに容認しあい、世界が大同にむかうかのように、まるでこの時代のなかで、現代世界の根本的矛盾とすべての矛盾の火種がみずからきえさるかのようにえがきだしている。
この時代規定がうたいあげた旋律は、一つの強烈な麻酔剤であり、全世界の勤労人民を従順に、永遠に世界独占資本主義の支配下におこうとするものである。この時代規定は、ブルジョア的自由化思想潮流の一つの重要な方面であり、アメリカをはじめとする国際反共勢力がおこなう陰険なたくらみである。
二つ目は、「大きな時代規定」を堅持する論である。この観点は、レーニンの『帝国主義論』とレーニンが提起した時代規定を堅持しようとし、こんにちの時代の根本的矛盾と資本主義が社会主義へ移行するという主要なすう勢をあきらかにし、上述した一つ目の観点のような矛盾消滅論と矛盾調和論を基礎とする天下太平と共同発展による時代規定に断固として反対している。この「大きな時代規定」の基本的精神はうたがいなくただしいものである。
そのなかですでに一部の人は、「大きな時代」のなかでのあたらしい段階、すなわち「第二次大戦後における相対的平和の段階」や「社会主義の谷間段階」などを提起している。しかしかれらは、「大きな時代規定」とその各段階とを有機的にむすびつけることができていない。
三つ目は、「大きな時代規定」と各段階論を結合させる論である。「大きな時代規定」とは、「帝国主義とプロレタリア革命の時代」であり、資本主義が社会主義へ移行する時代のことを意味している。この時代の期間はながく、おそらく数世紀になるかもしれない。各段階は、厳密にいえば「大きな時代」のなかでの段階のことである。「大きな時代」の発展は、おおくの段階をへて、しだいに自己の歴史的使命――全世界で共産主義を実現すること――をなしとげる。わたし個人は、このような観点を堅持している。
時代規定を研究するうえで、唯物弁証法を堅持しなければならない。時代を分析するために、発展観、矛盾論、分析法を把握しなければならない。どんな事物も矛盾のなかで発展しており、発展があればかならず変化があり、変化があればかならず特徴がある。したがってこのことによって時代発展の段階性がかならずあらわれる。「大きな時代」と各段階を結合するという論は、時代の発展における歴史的弁証法に合致する。 (次へすすむ)